FC2ブログ

中古車販売における消費相談事例

ここでは、「中古車販売における消費相談事例」 に関する記事を紹介しています。
愛知県消費生活相談事例 47 

購入した中古車は事故車だったより



≪相談事例≫
 1年半前、中古車専門の雑誌広告を見て中古車販売店へ行き、

200万円の中古車を購入した。最近、他で気に入った車を見つけたので、

車を買い換えようと別の中古車販売店で査定してもらったところ、

「事故車だから高くは買い取れない」と言われた。

自分は事故を起こしていない。事故車を買わされたことになるが、

購入時に事故車の表示も説明も全く無かった。騙された。

代金を全額返金してほしい。購入した店に苦情を言ったが

「そんなわけがない」と言い、取り合ってくれない。
(20代 男性 給与生活者)


≪処理結果概要≫
 「自動車公正競争規約」によると 修復歴の有無、

走行距離などは表示が義務付けられています。

販売店は、「特定の車両状態を表示した

書面(コンディションノート)を用いて、

修復歴の範囲を表示し、その車の購入者には、

その写しが交付されますが、

相談者が受け取っていた写しの修復歴の記入欄には、

何も記載がありませんでした。

また、プライスボードの修復歴欄にも「無」と

表示されていたということでした。

このように修復歴が表示されていなかったために、

それを知らないで契約した購入者は、

民法95条の「錯誤による無効」を主張でき、

また業者が修復歴を故意に隠していたときは、

民法96条の「詐欺による取消」によって

契約の効力をなくすことができます。


また、消費者契約法では修復歴は「重要事項」に当たり、

それについて間違った情報を伝えたことになり、「不実告知」

として取り消しが可能となると考えられますが、

購入時から事故車であったという立証は

非常に難しいことを伝えました。

社)日本中古自動車販売協会連合会、

(社)自動車公正取引協議会にも相談し


今後の対応策について助言を仰ぐ旨、伝えました。

返金については、契約が取り消された場合、

業者は購入者に代金全額を返還し、一方、

購入者は使用料相当額を不当利得として

業者に返還することになるので、

車両を返還しても、代金全額の返金を求めることは

できないと説明しました。



【ポイント】

[1]  修復歴車について

・修復歴車の販売に際しては、きちんと修復され、

性能の異常が認められなくても、

購入者の選択肢に資するため、

自動車公正競争規約でその旨の表示が

義務づけられています。

(社)自動車公正取引協議会の会員に、

相談事例のような事実があれば、

修復歴車であることを知っていたか、

知らないで販売したかにかかわらず、

キャンセルに応じ、相応の返金に

応じるよう指導しているそうなので

、こういう店で買った方がより安心です。

会員が規約に違反した場合には、

措置基準に基づき、警告、厳重警告、違約金などの

制裁を受けますが、

非会員の業者がキャンセルに応じない場合は、

法的手段によって解決を図るしかありません。


・「修復歴」の有無について調査・証明する

公正中立な機関として

(財)日本自動車査定協会があります。



≪用語解説≫

自動車公正競争規約;

業界が自主的に設定したものですが、景品表示法に基づき、

公正取引委員会から認定を受けた社会的に認められたルールです。

運用機関として、(社)自動車公正取引協議会があります。

自動車メーカー、国産・輸入車の新車・中古車販売店が会員となっています。

修復歴車;

販売する中古車について、車体の骨格に当たる部分を

修正及び交換することにより復元されたもの。

車体の骨格に当たる部位以外の損傷(ドアやバンパーのへこみ、

すり傷など)は表示されません。



≪参照法令等≫

民法 95条(錯誤) 96条(詐欺取消)

消費者契約法4条(消費者契約の申込み又は

その承諾の意思表示の取消し)1項



スポンサーサイト



関連タグ : 札幌運輸支局, ,

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://doityourself555.blog46.fc2.com/tb.php/372-893f37f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック